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◆静岡市 麻機(あさはた)蓮根[asahata-renkon(Lotus root)] |
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レンコン(蓮根)は、インドが原産の多年生の水生植物、蓮(はす)の地下茎の肥大した部分を食用としたもので、
日本では、レンコンに穴が空いていることから、「見通しがきく」と、縁起のよい食べ物とされ、
おせち料理など、慶事に欠かせない食材のひとつとなっています。
日本での蓮は、2千年前の実が発掘されていますが、食用としての蓮は、鎌倉時代、僧道元らにより中国から伝わったとされ、
「在来種」のもとになったと言われています。
現在、市場に出回っているレンコンの大半は、明治以降に中国から導入された「中国種」で、
ずんぐりと太短く、白っぽい色、肉厚で歯ざわりがよいのが特徴。
鎌倉時代以降に伝わった「在来種」は、細長くて、やや茶色っぽく、中国種より粘りがあり、切り口から糸をひくのが特徴です。
主に沼地や沢地、蓮田などで栽培され、旬は晩秋から冬、7月下旬頃から早掘りレンコンが出回り、5月頃まで出荷されます。
静岡市北部、巴川中流域、麻機地区にある「麻機遊水地」周辺は、麻機沼(浅畑沼:あさはたぬま)と呼ばれた沼地です。
この麻機沼は、江戸時代に、徳川家康が駿府城を築き、城下を水害から守るために「薩摩土手」を造ったことなどから、
付近の川の流れが変わり沼地となったといわれています。
その麻機沼では、古くから在来種の「麻機蓮根」が栽培されており、
細身で、粘り気が強く、上質な高級レンコンとして知られています。
徳川家康も、麻機蓮根と山芋を1対1ですり潰し、それをご飯にかけて「とろろ飯」にして食べたと云われています。
平成27年は、徳川家康没後400年を迎え、色々なイベントが企画されていますが、
「丸子のとろろ汁」で有名な丁子屋さんでは、家康公が植えたといわれる「麻機れんこん」を使った、
月替りの一品料理がいただけるようです。
また、「レンコンは鮮度が命」とのことで「あさはた蓮根」は、9月下旬頃から翌年3月くらいまで収穫され、
泥付きの穫れたてが、JA静岡市ファーマーズ・マーケットあさはたじまん市などで販売されます。
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お店の情報 |
JA静岡市|営農|委員会・部会|あさはた蓮根販売委員会
URL http://shizuoka.ja-shizuoka.or.jp/einou/soshiki/asahata-renkon |
JA静岡市ファーマーズマーケット あさはたじまん市
住所 静岡県静岡市葵区北1-8-53 [GoogleMap:地図]
電話 054-249-1005
紹介ページ 静岡市|農業政策課|JA静岡市ファーマーズマーケットあさはたじまん市 |
丁字屋(ちょうじや)
住所 静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10 [GoogleMap:地図]
電話 054-258-1066
URL http://www.chojiya.info/ |
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紹介記事 |
記事 家康公を学ぶ|家康公の史話と伝説とエピソードを訪ねて|麻機地区方面 |
記事 NHKオンライン|麻機れんこん |
記事 丁子屋|徳川家康公 ×丁子屋 2014/12/10 |
ブログ FaceBook|麻機蓮根物語 20131001 |
ブログ :Haru|静岡市の特産品!麻機(あさばた)れんこん 2012年11月05日 |
ブログ 太鼓持の「続・呑めばのむほど日記」|麻機蓮根 2014/11/26 |
情報 麻機遊水地 自然再生協議会 |
情報 旬の食材百科|レンコン(蓮根/れんこん):旬の時期や種類、産地と生産量 |
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