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◆掛川市・御前崎市・牧之原市 芋切り干し[imo kiriboshi] |
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サツマイモは、中南米を原産地とするヒルガオ科の植物の肥大した根の部分をいい、甘藷(かんしょ)とも呼ばれています。
コロンブスがスペインに持ち帰り、ヨーロッパに広まり、アフリカ、インドなどを経由して中国へ、
日本へは1600年頃、中国から琉球(沖縄)へ伝わり、1700年頃、薩摩藩が栽培を始めました。
”中国から伝わってきた芋”ということから「唐芋(からいも)」と呼んでいます。
享保17年(1732年)”享保の大飢饉”のとき注目を集め、時の将軍・徳川吉宗はサツマイモの栽培を関東へ広めました。
関東では薩摩藩から伝わった芋なので「薩摩芋(さつまいも)」と呼ばれるようになったそうです。
静岡へは江戸時代中期、明和3年(1766年)、薩摩藩の御用船が御前崎沖で座礁し、地元住民が救助したことから、
そのお礼にサツマイモを贈られ、その栽培方法を教えてもらったことから、
駿河の国(静岡)でのサツマイモ栽培がはじまったと言われています。
サツマイモの加工品「干し芋」は、1800年頃、御前崎(現御前崎市)で、
サツマイモを生のままスライスし、遠州のからっ風で乾かした「白切り干し」と呼ばれる”干し芋”を作り、
保存食として売り出したことから始まりました。
その後、煮てからスライスして乾かし、曲げても折れないように干し上げた”干し芋”を作るようになったそうです。
現在のような蒸してから作る”干し芋”は、明治25年(1892年)頃、大藤村(現磐田市)で始まりました。
大正時代に入ると静岡県全域に広まり、御前崎村のある榛原郡と大藤村のある磐田郡を中心に生産されていたそうです。
昭和30年(1955年)頃までは、静岡県は干し芋生産日本一でした。
今では、茨城県が干し芋生産日本一となっています。
遠州地方では、10月中旬ごろから春にかけて「遠州のからっ風」が吹き荒れます。
この風と太陽の陽から作られるサツマイモの甘みを増した「芋切り干し」、
遠州灘の海を見ながら、いたさきたい一品です。
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お店の情報 |
大東町商工会
住所 静岡県掛川市大坂2882
電話 0537-72-2701
URL http://dt-s.jp/ |
御前崎市事業部商工観光課
住所 静岡県御前崎市池新田5585
電話 0537-85-1135
URL http://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/ |
牧之原市観光協会
住所 静岡県牧之原市静波1771-5
電話 0548-22-5600
URL http://www.makinoharashi-kankoukyoukai.com/index.html |
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紹介記事 |
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