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◆掛川市 小夜の中山名物 子育飴[kosodate-ame] |
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東海道日坂宿と金屋宿の間にある「小夜の中山(さよのなかやま)」は、急な坂の続く街道の難所です。
昔は、山賊なども横行したそうです。
この小夜の中山には、「夜泣き石」伝説が残されています。
その昔、臨月を迎えた女性が、小夜の中山峠にある久延寺(きゅうえんじ)の観音様に、
安産のお祈りをして帰る途中のこと、
突然、刀を持った山賊に襲われ、息絶えたものの、赤ちゃんは切り口から生まれ出たそうです。
すると母の魂は、赤ちゃんを助けるために、かたわらの丸い石にのり移り、救いを求めて泣き始めました。
すると、その泣き声に気づいた久延寺の住職が、声を頼りに丸い石まで行くと、
無残に斬り殺された母親と赤ちゃんを見つけました。
赤ちゃんを寺に連れ帰った住職は、飲ませるお乳がなかったため、水飴を作って赤ちゃんを育てたそうです。
この逸話の中で、久延寺の住職が赤子に与えたという飴は、「子育飴」と呼ばれ、名物として親しまれるようになりました。
今でも昔ながらの製法で作られ続けている「子育飴」は、もち米と大麦を原料にして、砂糖を使わずに作られる水飴で、
透き通った琥珀(こはく)色をした、甘すぎない、昔懐かしい味わいのする飴です。
江戸時代には、久延寺門前に15軒の飴屋があったそうですが、
今では、久延寺横の「扇屋」と、小夜の中山トンネル東側にある宝暦元年(1751年)創業「小泉屋」の2軒のみ。
特に扇屋は店主が亡くなり、掛川市が店を買い取り、近隣の方の協力で、日曜祭日のみ営業しています。
伝説の夜泣き石は、小夜の中山トンネル脇に据えられており、
また、伝説ゆかりの久延寺にも似た形の石がまつられていますので、
参拝の折りに、伝説を思いながら「子育飴」をいただいてみては。 |
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お店の情報 |
お店 小泉屋[koizumiya]
住所 静岡県掛川市佐夜鹿57-8 [GoogleMap:地図]
電話 0537-27-1010
URL http://koizumiya.com/ |
お店 扇屋[oogiya]
住所 静岡県掛川市佐夜鹿299 [GoogleMap:地図]
電話 掛川市役所 商業労政観光課 0537-21-1149 |
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