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◆富士市 富士の白酒[fuji no shirosake]
白酒は、雛祭りのお祝いに使われるお酒です。 その造り方の起源は、日本酒の一種で、博多地方で古くから造られていた「練酒」であると伝えられています。 雛祭りに使われるようになったのは、江戸時代に、平安時代からの風習である「桃の節句」で、 室町時代に桃の花を浸したお酒を飲んでいたものが変化したと言われています。 白酒に「山川」とつけるのは、その白さが「山を流れる川の水が、泡立つと白く見え、白酒に似ている」ことから、 「山川酒」とか「山川白酒」とも呼ばれていたそうです。
江戸時代、東海道は吉原宿と蒲原宿の間宿(あいのしゅく)・本市場(もといちば)の茶屋では、 「富士の白酒」が名物となっています。 江戸時代の浮世絵師、歌川広重が天保12年(1841年)頃に出した「東海道五十三次之内吉原」(江崎屋版)には、 本市場の茶屋に「名物山川志ろ酒」と書かれた看板が描かれています。 また、東海道中歌にも、「酒を沼津に原づつみ、吉原の富士の山川白酒を、こちゃ姐さん出し掛け蒲原へ」と謡われています。
江戸時代、東海道を原宿から西に向かう吉原宿に入る手前には、 東海道ではめずらしい、富士が左側に見える「左富士」の名所があります。 やはり歌川広重の「東海道五十三次之内吉原」(保永堂版)では、街道の左側に富士が描かれています。 その街道沿いに、寛政8年(1796年)創建の「左富士神社」があります。 その神社の前にある「影島酒店」や吉原宿、現在の吉原商店街にある「酒のイチカワ」では、 吉原宿伝統の「山川志ろ酒」を販売しています。 平成16年の吉原宿場祭りから販売されている商品で、酒粕の風味がある、飲み口が、ほんのり甘口のお酒だそうです。 「左富士」を見ながら、いただきたい白酒です。
お店の情報
お店 酒のイチカワ
 住所 静岡県富士市吉原2-3-26 [GoogleMap:地図]
 電話 0545-52-0317
 紹介URL ようこそ吉原商店街へ|酒のイチカワ
お店 影島酒店
 住所 静岡県富士市依田橋町9-45 [GoogleMap:地図]
 電話 0545-52-2798
 紹介URL 富士市|富士市内の「まちの駅」|ちょっと一息・左富士(影島酒店)
紹介記事
記事 東海道と川筋の往来文化|富士の白酒
記事 和菓子街道 東海道 吉原 アーケードの吉原宿、今昔物語
記事 東海道五十三次今昔物語-吉原宿
記事 旧東海道ぶらり徒歩の旅|14吉原宿〜本市場
記事 吉原イズムオンエア日記|■2012.4.30 onair 吉原伝統の酒編
更新履歴
・(2014/1/1) このページを追加しました。
 
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